ごあいさつ

日本産業看護学会 第7回学術集会
学術集会長 西谷直子
(名古屋大学大学院医学系研究科 看護学専攻 教授)

 この度、日本産業看護学会第7回学術集会を2018年11月3日(土)、4日(日)の2日間、名古屋市のウインクあいちにて開催することになりました。
 日本産業看護学会は、産業看護学の発展をめざし、高度な実践能力・実践方法の開発、そのための教育の充実などを目的として設立されました。多くの産業看護職がこの目的に沿って研究発表、交流、意見交換の場として毎年各地で学術集会が開催されています。
 ご承知のように、日本の人口は2015年頃から減少傾向となっています。生産年齢人口は、もっと早く1995年をピークとして減少傾向にあります。65歳以上の高齢者が増え、今や世界の中で最も高齢化が進んだ超高齢社会となっています。
現在、かなり労働者の高齢化が進んだ職場も存在します。高齢化が進めば、病気をするリスクが高まり、家族の介護負担も増えてきます。今後ますます、日本の経済成長と労働者確保の点でも長く元気で働き続けるということが重要となってきます。日本産業看護学会第7回学術集会では、このような日本の現状を捉え、産業看護職が何をすべきか、何ができるのかについて考えていきたいと思います。
第7回学術集会のテーマは、超高齢社会における産業看護の役割 -健やかなAgingのために今できること-と致しました。
超高齢社会の中で、働く人の生涯を通じた健康を捉え、産業保健と地域保健の連携の重要性、また、病気や介護など課題を抱えながらでも就労と両立していけるような支援の在り方を考える。生涯健康でイキイキと働けるように若い世代からの効果的な健康づくりへの取り組みなど、産業看護職として今できることと、将来を見据えた産業看護の役割について、本学術集会を通じ考えていきたいと存じます。
 最後に、本学術集会の開催にあたり、関係の皆様にお寄せいただいた多大なるご支援とご協力に、心より感謝申し上げます。

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